■PMTC
私が開業した平成4年当時は、インプラント治療は今考えると発展途上にあり、当時患者の皆様には、「5年持てば成功と考えて下さい」、と説明していました。その当時処置したインプラントのほとんどが今現在も、ほぼ問題なく患者様のお口の中で、機能しています。他の治療、ブリッジや部分入れ歯に比べて、その術後の安定性には、目を見張るものがあります。そうした経験から、私は環境(顎骨の状態、全身状態、患者様の考え方、費用、外科処置の必要など)さえ許せば、第一選択としてインプラント治療をおすすめするようになりました。 例えば、義歯(部分入れ歯)を行った患者様の場合、義歯をとめるためにクラスプという針金を残っている歯にかけますが、その義歯を支える歯が揺れてくることがおおいのです。結果抜歯にいたるケースもあります。また、ブリッジ治療(両隣の歯、隣接する歯を削って持たせる治療)にしても、隣の歯を削ることからスタートします。それがきれいな天然歯であっても削らないとこの治療はできないのです。また、それら支えになる歯がしっかりしていないと、また問題がでてきます。つまり、義歯治療も、ブリッジ治療も歯を失った場所の負担を周りの歯で補うことが、前提となります。それに対して、インプラント治療は、新たにインプラントがその負担を請け負いますので、周りの歯を守ることにもつながります。1本歯を失ったら、そこに1本のインプラントを埋入し、その上に歯を作る、つまり、隣、もしくは周りの歯が何の問題もなければ、その歯を触ることなく、抜いた部分に歯を入れることができます。非常にシンプルな治療で済むわけです。 インプラント治療については、まだまだ誤解も多く、また、治療費が高くつくことも、その普及に大きなマイナスとなっています。私どもの考え方としては、まず患者様が来られた時点で残せる歯をいかに大切にしてもらうか、今後歯を抜かないようにするにはどうするべきかを一番に考えています。そのための選択としてのインプラント治療が、今後歯を抜かないための投資となるよう、そのコストに見合うものであるよう最大の努力を致します。